他人のホームページを見ていたら、「いきなり急登」と書いてあった。
勝手に「その後、なだらかな快適な登山道・・・」などと思って安心していたら「いきなり急登 ずっと急登」であった。

ゴールデンウイーク終盤 4日(日) 銀杏峰(げなんぽう)1440Mにいつものメンバー電気屋と私二人が向かった。天気は上々、難点と言えば少々暑いくらい。
急登は少しだけと思っていた私たちは、ずっと急登に驚いた。休憩するところ何ヶ所だけがわずかに平らだっただけ。
だけど、木々の葉っぱの緑はすごかった。日の光を浴びた若葉はなんとも言えないね。



虫がひどかった。つらい体にまとわりつく虫はつらかった。相棒の電気屋は10ヶ所ほど刺され血を吸われたという。当の私はといえば、血がうまくないのか全く刺されなかった。だけど、休憩の時などは群れをなして襲い掛かってくるこの虫の大群には閉口した。
あえぎあえぎ頂上に着くと、京都から来たというお医者さん仲間6,7名が宴会中。
疲れはしたが、360度の展望に多少疲れが癒された。



あたりの景色を見ていた私たちを、すぐそばの下からこちらを見ているものがいた。剥製のように身動き一つせずじっとしているのはカモシカだった。長い間本当にじっとしていた。警戒をしているのだろう。

疲れすぎて食欲も劣っていたが、そこは宴会好きの二人だ、さっそく荷物を広げ焼肉、肉入りうどんを作り始めた。今日は私のつけたキュウリ漬けも持参した。3日もんだ。。「すっぺー」といいながら「うまい」とほおばった。



そうしているうちに伊豆から来たという親子3人と出会った。子どもは大学でだての年頃、親御さんは50半ば過ぎだろうか。服装からみてだいぶ山登りに慣れているみたいだ。少々世間話をした後、私たちは先に下山した。その時はこの3人さんまだ食事をしていた。
だいぶ先に私たちの方が下り始めたのに、熊よけの鈴がなんと段々近く聞こえてくるではないか。やがて、私たちを追い抜くのだが、この3人、走ってあの急な山道を下っていくのだ。信じられなかった。凄い人たちがいるもんだ。
とにかく、私たちにとってはかなりきつい山だったが、それはそれでいい思い出になった。
帰り、いつものように温泉につかり、一日の疲れをとった。湯舟から見える外の景色もなんともいえなかった。
次はどこへ行くのだろう?